アメリカのサプリメント事情

supplement

世界最先端といわれるアメリカ医学ですが、莫大な医療費を注ぎ込んでいるにもかかわらず、ガンや心臓病などの慢性病を撲滅するどころか、その治療には手を焼いてきました。

1970年代半ば、毎年地大する患者数と医療費に危機感をおぼえた議会が、その原因を調査しました。

1977年にまとめられたマクガバン・レポート(米上院栄養問題特別委員会による報告者)は、

①ガン、心臓病、脳綬塞などの病気は、現代の間違った食生活が原因になっている

②現代医学は、クスリや手術に偏りすぎ、あまりにも栄養を無視してきた

と結論しています。

医師は食事や栄養といった要因を無視し、クスリや手術に頼る機械工のようになっていたのです。

このレポートと相前後して、ポーリングやホッファーといった学者や医師が、栄養素を治療に使う栄養療法を広く世間に認知させていきます。

ミンデルのビタミン・バイブルなど一般読者向けの書籍も出版され、アメリカではビタミン・ブームが起こりました。

その一方で、明らかな効果があるにもかかわらず効能を製品ラベルに書けない、摂取方法など必要な情報も表示できないなど、消費者が実際に製品を選ぶ上での情報が不足していました(日本の現況と同じです)。

アメリカの消費者は本などの情報を頼りに、自己判断で必要なものを選んできました。

そして1990年代初め、米国民の半数以上がサプリメントを利用するようになって、消費者たちはDSHEA(Dietary Supplement Health and Education Act 栄養補助食品・健康・教育法)という法律を勝ち取ったのです。

DSHEAは、今まであいまいだったサプリメントを、健康に役立つものと位置づけ、消費者にとって必要な情報を企業が提供できるようにしました。

アメリカでは、利用者がその権利を法律という形で獲得していきます。

これに対して日本では、外国からの要請でようやく行政が動き、制度が変わっていくといういつものパターンが繰り返されています。

サプリメントにカプセルの使用が許可されたり、錠剤の形に規制がなくなったりしたのも、外圧のおかげです.